白い馬☆赤い風船

昨日は、ルンちゃんと「白い馬」と「赤い風船」という、2本の映画の試写会に行ってきました。

会場は、原宿のCOPON NORPという、安作りのアパート(???)みたいなところで最初憤慨していたのですが映画は良かったです。

キャンドルナイト企画ということで、会場のにはキャンドルがゆらゆらと

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ブロガー限定試写会ということで、感想を書かせていただきます。

白い馬、赤い風船のどちらとも、アルベール・ラモリス監督作品


○白い馬

あらすじ
南仏カマルダの荒地に野生馬の一群が棲息していた。
群れのリーダーは、「白いたてがみ」と呼ばれる美しい馬だ。
地元の牧童たちは、この白い馬を何とかして捕らえようとしていたが、逃げられてばかり。
そんな牧童達とはちがい、少年ファルコはこの白い馬と心を通わせるようになり、強い絆で結ばれていく。
そして、白い馬を狙う牧童達から必死にかばおうとするのだったが。。。

最初は白い馬に魅せられた少年がどうしても、その白い馬を手に入れるという決意のもと、心を通わせるようになるが、最終的には自己中心的な大人の嘘にふりまわされて馬とともに追い詰められてしまう、そして悲劇のラスト。。。

感想
まず、モノクロだが映像の美しさには目を見張るものがある。
この映画が作られたのは1953年。それを考えるとかなりの労力と時間を費やして製作したんだろう、と素人目にもわかる。
白い馬の主人公を演じるのはアラン・エムリーという美少年。
この少年の美しさが白い馬の華麗な動きとあいまって、どのシーンも絵になるようにしてくれているという感じ。

ストーリーは、動物との心の通い合いなどじーんとくる場面も多いがラストが悲しすぎる。
白い馬と少年との安息の場がこの世にはない、ということを伝えている。
悲しいが、現実にはハッピーなことはそうそうない、と思い知ることも大事なのだというメッセージか。

○赤い風船


あらすじ

ある朝、パスカル少年は一個の赤い風船が街灯に引っかかっているのを見つけ、街灯に登って風船を手にする。
その風船にはどうも意志があるようで、パスカルが手を離してもどこにでもついてくるのだった。
ある日、パスカルと風船の仲のよさを妬んだ悪ガキたちが、風船を自分達のものにしようとし、さらに風船を割ろうと暴徒のようになりパスカルと風船を追い詰めるのだった。。。

ラストは予期せぬファンタジーな世界に。

感想
白い馬と同様に、現実の世界での拘束からの脱出をテーマとしてるように思った。
赤い風船、それはパスカル少年の夢、憧れ、そういう現実とは相容れないものを表していて、どこに行ってもそれがことごとく拒否されてしまう、という気の毒なストーリー。

実際に、赤い風船を持っているとバスに乗れなかったり、学校へ入れてもらえなかったりと、制約を受けている。
しかも、子供の味方は子供、であるはずなのに、その子供達もパスカルの赤い風船をとりあげて攻撃する。
もはやパスカル少年の夢はぺちゃんこだ。
色とりどりの風船が空を自由に飛び、パスカル少年も空を飛ぶ、その風景がラストに見られるが、結局は現実には救われない心が逃避してファンタジーの世界へ飛び込んだという印象を持った。


これら2つの作品にはセリフがほとんどない。
映像でのみ、全てを伝えようとする。
赤い風船の動き、パスカル少年の動作、1つ1つが意味を持つ。

今の日本では色々な意味でリンクするところがある。
今この映画を見なくては、という気にさせられる。

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